世界的に見ると日本のがん検診の受診率は最も低いとされています。2006年での20~69歳女性の子宮頸がん検診受診割合は「アメリカ83.5%」「イギリス79.4%」「ニュージーランド70.6%」「オランダ69.6%「オーストラリア60.6%」「日本24.5%」とアメリカの半分ほどにとどまってしまっています。日本では20歳代の女性で子宮頸がん検診を受診しているのは11%と極めて低い数字です。それに対して50~69歳女性のマンモグラフィー検診の割合は、「オランダ89.0%」「アメリカ72.5%」「イギリス70.7%」「ニュージーランド60.1%」「オーストラリア56.2%」「日本23.8%」とこちらも最下位です。
診療や治療が充実している日本でも受けていないのが現状です。女性は乳がんと子宮がんを含めた5つのがん検診をしなくてはいけないのですが特に乳がんと子宮がんは最も受診していないことが分かります。男性の主ながん検診は胃がん、肺がん、大腸がんとなっており、平成19年頃の検診割合はおよそ3割とこちらもとても低い結果になっています。検診をしていない理由は「忙しくて受診できなかった」という方が多くいました。
中には「どこで受診したらいいか分からなかった」という理由もありました。20歳代女性は乳がんと子宮がんを2年に1回受診、男女40歳代は胃がん肺がん大腸がんを年1回受診が必要です。費用は公的なものであれば5000円以下、自ら受けに行く場合は3万円以上です。早期発見で治るので怖い病気ではありませんので推薦された年数と回数の受診を心がけると大切な人の為にもなります。