がん検診のひとつに子宮がん検診があります。子宮がんは女性特有の病気で、女性だけが持つ臓器である子宮にがんが発生すると言うものです。至急は膣に近い頚部と、その奥にある体部の2つに分けられます。子宮がんは発生した場所によって子宮頸がんと子宮体がんと呼び方が異なり、それぞれに適した治療方法がとられます。
どちらも同じ子宮にできるがんなのですが、その発生率には違いがあり、子宮がん全体の中での子宮頸がんの割合は8割を占めています。子宮がんの特徴としては初期の段階では自覚症状がほとんどないと言うことがあげられます。自覚的な症状としては性交時の接触出血や月経不調、下腹部の痛みなどがありますが体調不良の際などにも起こる症状のためあまり気にされず、そのままにされてしまうことが多いです。そのため子宮がんは早期に発見がされにくく、なんらかの異常を感じて受診したときにはがんが進行していると言う事も少なくない病気なのです。
そうならないためにも日ごろから自分自身で体や分泌物の状態をしっかりと観察して、異常を感じたときには専門医を受診することが大切です。また自覚症状がない場合でも定期的に子宮がん検診を受けるようにすることで、がんの早期発見やがんになる前の兆候を発見することができます。日本では国の政策として30歳以上の女性を対象に子宮がん検診の集団検診を行っており、各自治体単位で行われていて、受診は無料または小額負担で検診を受けることができます。