心臓の病気というものは自分とは程遠いものであると考えている人も多いと思いますが、日本人の中で発症する確率が高いものとなっていて、がんに続いて死因の第2位が心臓に関する病気です。1日に180人ほどの方が心臓疾患が原因で突然亡くなるといわれていて、そのうちの6割から7割は前触れなく突然倒れることがわかっています。原因としては心臓の動きに重要な影響を与える電気刺激の乱れであったり、血液を送り出す機能の低下などが挙げられます。遺伝や加齢が原因で高血圧や動脈硬化を引き起こすリスクも高くなってきますし、生活習慣が乱れている人の場合には、毎日の生活の中の積み重ねが原因の場合もあります。
従来まででは心臓の疾患を早期発見することは難しいものでしたが、現在の人間ドックでは専門医による問診やエコー検査、心電図検査などによって発見できるようになっています。がん検診や脳ドックでも用いられているMRIやCTを人間ドックでも使用することで、心臓の疾患についても発見ができます。心臓疾患は生活習慣の乱れによって引き起こされる、糖尿病や高血圧などの病気が関わっていると言われており、脳疾患やがんと同様に早期の軽度な症状のうちに人間ドックで発見を行って、早期治療することで生存率を上げることができます。心臓ドックを受けることがおすすめといえる人には、喫煙をしている人や運動をしているときに胸が痛むような症状があらわれる人、脂質代謝異常や糖尿病、高血圧などの生活習慣病を持っている人と言えます。